良いこと悪いこと 登場人物まとめ｜せとしおん・紫苑・TURBO…“7人”の秘密を整理

『良いこと悪いこと』では、数々の登場人物たちが“過去”と“現在”――そして“記憶”や“罪”と複雑に絡み合っています。

“ドの子”問題、タイムカプセル、黒塗り卒アル、不気味なDVD――それぞれの人物には「知られざる秘密」と“過去の関係性”が隠されています。

本記事では、主要な登場キャラを“7人のキー人物”としてピックアップし、それぞれの立ち位置・過去・現在の関係性を整理。今後の展開を読み解く“登場人物辞典”的ガイドをお届けします。

主要キャラクター7人の名前と基本情報一覧

『良いこと悪いこと』には、多数の登場人物が登場しますが、物語の核心を握るのは“7人のキーパーソン”たちです。

それぞれが現在の人間関係において重要な役割を担っており、過去の“ある事件”と密接に関わっていることが明らかになっています。

ここでは、まず彼ら7人の“現在の名前”と“当時の関係性”、そして物語上の立ち位置を簡単に整理します。

• せとしおん（瀬戸紫苑）：物語の中心人物。“ドの子”であり、存在を消された少女
• 猿橋園子：現在は芸能事務所社長。“ドの子”とされていたが、実は違う？
• 高木将（キング）：元バンドマンで現在は教師。過去に強いトラウマを抱えている
• 小山隆弘（TURBO／ターボー）：ミュージシャン崩れ。やや風変わりな存在ながら過去に鍵を握る
• 東雲晴香（しの）：報道記者。情報を握る立場として行動が多く描かれている
• 今國一成（戸塚）：スナック「イマクニ」店主。穏やかだが何かを知っているような雰囲気
• 森智也（博士）：理系で落ち着いた印象の男性。“7人目”としての存在が濃厚

この7人は、かつて“同じクラス”にいたとされ、タイムカプセルや卒業アルバムの中で、その記録が徐々に明らかになっています。

それぞれが異なる記憶と罪悪感を抱えているようで、それが現在の行動に大きく影響しているのです。

“ドの子”問題と“7人目”──過去のクラスメイトたちの事情

物語の鍵となるのが、“ドの子”と呼ばれる存在です。

これは音階を元に名付けられたと思われる登場人物たちの中で、“ド”にあたる生徒の記録が存在しないという、不可解な問題を指しています。

“誰がドの子だったのか”、あるいは“なぜ記録から消されたのか”は、ドラマの核心に関わる謎の一つです。

“どの子” 猿橋園子 と、“もう一人のドの子” 瀬戸紫苑 の違い

当初、“ドの子”とされていたのは猿橋園子。

しかし物語が進むにつれ、本当の“ドの子”は瀬戸紫苑である可能性が示唆されました。

つまり、“どの子”という言葉遊びの中に、“誰がドだったのか”という暗号が隠されていたのです。

猿橋園子が意図的にそのポジションを“演じていた”のか、それとも自分も騙されていたのかは、今後の展開において大きな注目ポイントになります。

“7人目”として浮上した 森智也 ＝博士の正体とその意味

もう一つ重要なのが、“7人目”の存在です。

当初、同級生は6人とされていましたが、次第に「もう一人いたのでは？」という声が物語の中でも現れます。

その候補として急浮上したのが、森智也（通称：博士）です。

彼は穏やかで理知的な雰囲気を持ちつつ、記憶を巡る会話や“夢の絵”に強く反応する描写が多く、視聴者の間でも「本当は7人目なのでは？」と考察が広がりました。

もし博士が“クラスメイト”だった場合、記憶が改ざんされていた理由、紫苑が“忘れられた存在”になった真相が、より明確になっていくはずです。

現在の人間関係と“隠された立場”──友人・仕事・秘密

過去のクラスメイトたちは、それぞれ大人になった今、異なる立場と関係性で再び交わっています。

一見すると偶然のようにも思えますが、それぞれの再会には“仕組まれた意図”が感じられる描写が多数登場しています。

ここでは現在の彼らのつながりや、表向きと裏の顔について整理していきます。

記者 東雲晴香 の立場と関係図

報道記者である“しの”こと東雲晴香は、物語を通して常に情報の中心にいる存在です。

紫苑や博士との距離感も絶妙で、情報を持っているのか、それとも探っているのか、視聴者の間でも意見が分かれています。

彼女が“しおん”という名前に関心を寄せている描写や、“ドの子”を調査する姿勢からは、ただの取材者ではない可能性も見えてきます。

スナック経営者 今國一成（戸塚）の場所とその役割

“イマクニ”というスナックのマスター、今國一成は登場人物たちが集う“場”を提供する人物です。

穏やかな人柄ながら、誰よりも会話を聞き、空気を読む観察者として機能しています。

特に気になるのは、彼が“戸塚”という過去の人物と同一ではないかという説。

過去の事件を知る立場にありながら、語ろうとしない姿勢が、視聴者の疑念を深めています。

この2人以外にも、現在の社会的立場や人間関係が“過去の償い”や“真相の鍵”とリンクしているキャラクターは多数存在します。

それぞれが表の顔とは異なる目的で動いていると考えると、今後の展開は一層ミステリアスになっていくでしょう。

それぞれの“秘密”――過去と記憶、そして現在の矛盾

『良いこと悪いこと』の最大のテーマは、「記憶のすれ違い」と「語られなかった過去」です。

7人それぞれが胸に抱えている秘密は、単なる個人的な後悔ではなく、他人の人生にも影響を与えるほどの出来事であることが示唆されています。

特に“せとしおん”を巡る記憶には、多くの矛盾が重なっています。

“消された存在”とされてきた瀬戸紫苑の過去

物語の序盤から明かされていくのが、紫苑の存在が“卒業アルバム”から消されていたという事実です。

これは単なる印刷ミスではなく、意図的に記録を抹消されたかのような演出になっています。

紫苑自身も「自分が何者なのか」「なぜ忘れられていたのか」をはっきり覚えていない様子で、その姿は視聴者に“記憶を消された少女”という印象を与えます。

6人の卒アル黒塗り＆タイムカプセルの意味

一方で、他の6人の卒業アルバムには、黒塗りされた顔写真という奇妙な描写が存在します。

この演出は、“紫苑を消した罪”を抱えた者たちの象徴なのか、それとも別の意図があるのか。

また、タイムカプセルの中にあったメッセージやアイテムには、過去の罪や真実が隠されていた可能性があります。

それぞれが記憶の断片を取り戻していく中で、“なぜ紫苑を忘れたのか”という最大の謎が少しずつ明らかになっていくのです。

登場人物の関係図──誰が誰とどう繋がっているのか

『良いこと悪いこと』は、登場人物同士の微妙な距離感と関係の“ねじれ”が、物語を複雑に、そして深くしています。

ここでは、主要キャラクター7人を中心に、現在と過去をまたぐ人間関係の“交差点”を整理してみましょう。

“友人”だったのか、“傍観者”だったのか、それとも“加害者”だったのか──。

現在の繋がりと、再会のきっかけ

現代の舞台で再び集った7人は、それぞれの人生を歩んでいました。

• しおんとキングは教師という共通点を持ち、教育現場で再会
• 猿橋園子は芸能界で成功しつつも、過去を掘り返す取材に対して強く反応
• 博士（森智也）は冷静に物事を観察しつつ、紫苑との再会に意味深な反応
• “しの”は取材名目で接触しているが、記憶に繋がる断片を集めているような動き

過去の関係性が“改ざん”されている可能性

興味深いのは、登場人物たちが“お互いのことを完全に覚えていない”という点です。

この“不確かな記憶”が意図的なものなのか、無意識の防衛反応なのか。

一部の人物が明らかに“覚えているはずのこと”を隠している描写もあり、誰が信頼できるのか見極めが難しい構造になっています。

今後も物語が進行する中で、人物間の“交差点”はより鮮明になり、最終的に“記憶と罪”がどのように繋がっていたかが明かされていくことでしょう。

今後注目のキャラと、明かされるべき“秘密”

物語も後半に差し掛かり、「誰が何を隠しているのか？」という問いが一層強まっています。

その中でも、今後の展開で特に注目すべきキャラクターと、まだ明かされていない重要な“秘密”を整理してみましょう。

最終回に向けて“伏線回収”が本格化する今、わずかなヒントも見逃せません。

博士＝森智也の本当の立場

静かな存在感を放っている博士（森智也）ですが、彼の“視線”や“反応”は常に重要な場面で描かれています。

特に、紫苑の存在に対する反応、そして夢の絵に対する過剰な関心は、彼自身が事件の当事者だった可能性を示唆しています。

博士が“何を覚えていて、何を知らないふりしているのか”──これこそが、今後の最大の見どころかもしれません。

“しの”が追う真実と、自身の過去との接点

報道記者として真実を追い続ける東雲晴香（しの）ですが、彼女の行動にも矛盾が目立ちはじめています。

“誰かに何かを伝えたい”という気持ちと同時に、“誰かを守ろうとしている”ようにも見える動きがあり、彼女自身も事件の中心にいたのではないかと考察されています。

また、取材する立場にあるというのは、他人の記憶をコントロールする視点を象徴しているようにも映ります。

“消された記憶”が暴く、もうひとつの真実

そして物語全体のテーマでもある、“記憶の改ざん”や“忘れられた存在”についても、新たな手がかりが出始めています。

紫苑がなぜ消されたのかという根本の謎には、複数人の思惑や罪の隠蔽が関わっている可能性が高いです。

それぞれが持つ秘密が繋がったとき、ようやく“本当の事件”が浮かび上がることでしょう。

まとめ：登場人物を整理することで見えてくる“真実への地図”

『良いこと悪いこと』は、登場人物の関係性と記憶が幾重にも交差する、重層的なストーリー構成が魅力です。

本記事では、物語の中心となる“7人のキーパーソン”に焦点を当て、それぞれの立場・記憶・秘密を整理してきました。

一見バラバラに見える情報も、つなぎ合わせてみると、“真実への地図”が浮かび上がってきます。

登場人物の再会が偶然ではないこと、誰かの視点を通して物語が操作されているかのような描写、そして“記憶の改ざん”というキーワード。

それらすべてが、やがて一つの真実に辿り着く布石であると考えると、今後の展開がますます楽しみになります。

これからも、登場人物たちの“ことば”や“沈黙”に耳を澄ませながら、このミステリーの行方を見届けていきましょう。